インクジェットプリンターの印刷品質や価格への期待

プリンターに限らず機械製品は、年々性能が上がり、10年も経てば別物であるかのような進化を遂げる。十数年前の家庭用のインクジェットプリンターは、印刷の速度が遅く、しかも音がうるさかった。その上、印刷したものをそのまま飾っておくと、変色してしまう。当時は、家庭用のプリンターはこの程度かと諦めていた。ところが最近のインクジェットプリンターは、とても性能が上がっている。十数年前とは逆で、印刷の速度が早く、音が静か。しかも、飾っていても変色しない。さらに、1ヶ月くらいプリンターを放置しても、インクの目詰まりがあまり起こらない。プリンターの開発に携わる人々の研究や努力は相当なものなのであろう。家電量販店で、写真専用のインクジェットプリンターを買う際、印刷の色が変色しない商品を紹介してもらったのだが、1年以上も外気にさらして飾っている写真が本当に変色ていないので、感動している。

消費者にとって、印刷速度、静音性、色持ちの良さ、インクの目詰まりのしにくさ、主にこの4つは大きな要望だったと思う。さらに要望を加えるとしたら、インクの減りについてではなかろうか。消耗品なので、使えば当然減るが、減る速度は十数年前とあまり変わっていないように思える。素人の考えではあるが、インクの減る速度も、高い技術で改善できそうなものである。しかも、替えのインクの値段は昔も今も高い。実は所有しているプリンターは、もうすぐインク切れになるのだが、替えのインクを買おうかどうしようか迷っている。インクジェットプリンター業界は、替えインクの売上で持っているという話もあるし、売上を上げたい点では理解できる。しかし、インクの値段が高いとなると、どうしても買い替えをためらってしまい、プリンターの本体そのものを使わなくなってしまう。せっかく進化しているのに、宝の持ち腐れではもったいない。手頃な値段で、しかも使い勝手や、印刷の仕上がりが良いものが欲しいという消費者の要求と、売上を上げたいという企業側の思いが、ちょうど良く釣り合う事が理想である。家庭用プリンターの普及率は、パソコンやデジカメの普及率と共に、これからも上昇していくであろう。

十数年で大きな進化を遂げたプリンターは、これからの十数年後も、さらなる進化を遂げる事は間違いない。それが、どのような方向へと進化するのか、消費者の想像を超えるかもしれないが、価格は抑えつつ、より良いインクジェットプリンターへと進化してゆくのが楽しみである。